2009年08月15日

Urban Folklore〜正しい世界の遊び方

2005年6月24日
東京エスムジカPresents Urban Folklore〜正しい世界の遊び方 
渋谷CHELSEA HOTEL GUEST:高田漣



初めはそこまで期待していなかったのだ。
13日に同志社大でのライブがあったばかりでそれがすごく良くて、
それから十日余りしか経ってない。
アルバムを1枚半しか出していない東京エスムジカにはそれほど
レパートリーはないんだと、そう思っていた。だからセットリストも
そこまで変わらないだろうなと。

焦りつつ渋谷に着くと、人、人、人。退社時間と重なったせいで、
まるで縁日のようになっている。
人ごみをかきわけつつ、開場時間に少し遅れて渋谷のCHELSEA HOTELに
到着。キャパは200人強という所か。

この会場はそういう装飾なのだろうが、えらくボロい。
今ココで地震が起きたらやだなぁとネガティブなことを考えながら、
ライブの開始時間を待つ。小さなスクリーンに色んな言葉が映し出されたり、
猫のアップが映し出されたりするが、いかんせんスクリーンが小さいので、
後ろの人にはよくわからなかったかも知れない。

やがて会場が暗くなり、まずは明星さんのライブが始まった。
その間、東京エスムジカとのセッションなどはなく、あくまで明星さんの
ステージとして5,6曲歌い上げて終わった。
内装に比べてこのライブハウスは音がなかなか良い。
しかし静かな曲になると、エアコンの吹き出る音が結構気になった。
セッティングに20分ほど費やした後、いよいよ東京エスムジカの登場!

まずイントロ「World Strut」
おなじみのこの曲、観客もこの曲が流れると嬉しそうな顔になる。
まずバンドのメンバーが入るが、ドラムの朝倉さんが鶏のトサカのような
髪型になっていて、自分の周りからは「おぉ〜」という声が上がった。

そして東京エスムジカの3人が登場。
美帆は膝丈のワンピースに緑の布をギリシャ風に肩から掛けて、
腰の辺りで止めている。
瑛愛はくるくるに巻いた髪でサルの顔の絵がついた白いタンクトップ、
赤系のロングスカートと、前回のワンマンよりもラフな感じになっており、
二人で色違いの大きな花のコサージュを付けていた。

「月影のワヤン」で来るかと思いきや、今回は「紺碧の空を後にして」
で始まった!
それだけで同志社大学のライブとは違うということがわかり、嬉しくなる。
美帆がものすごい声量で歌い上げる。この曲は美帆の歌うパートが
圧倒的に多いので大変だろうなー。

挨拶後、「月凪」の日韓mix ver.。前回のワンマンではもったいぶっていた
この曲を、2曲目に持ってきたのも驚いた。「月凪」には頼らないという事だ。
そして3曲目に「邂逅」。自分はこの曲が大好きなので、久しぶりに
聴けてすごく嬉しい。が、美帆が最初から余りにも飛ばしすぎたせいか、
いつものように声が伸びない。「紺碧の空を後にして」「邂逅」と、
殆どソロに近い曲を頭に持ってきたからなのか、本人の調子が悪かったのかは
分からないが、辛そうな表情で歌っていたので最後まで持つのか心配になった。

「ここでまだ誰も聴いたことのない新曲を歌います」とMCが入り、
瑛愛が小さな太鼓を腰につける。
「Shanghai Fakers!」とアコーディオン?がベースの陽気な音楽が始まった。
レトロな上海の裏町というかスペイン風というか、身体を動かしたくなる曲。
間髪を入れず「希望の帆を掲げ」が始まる。この頃には美帆の調子も
戻って、かなり良い感じに会場が盛り上がった。

「えーと、皆さんの嬉しそうな顔を見ていたら、こちらまで
すごく楽しくなってしまって・・・スミマセン」という相変わらずの
トークで会場は大爆笑になる。
ここで今回のゲストである、高田漣氏の登場。
ペダル・スティール・ギターという楽器は、見た目は華奢なエレクトーン
という感じ。が、鍵盤の代わりに弦が張ってある。

「今日は違うアレンジの東京エスムジカを聴いて下さい」ということで、
「ケモノ」が始まる。
このスティールペダル、見た目と音が全然違う。 
ハワイアンな感じのポワ〜ンという音がする。グループサウンズの
エレキギターの音と、テルミンの音を合わせたようなとらえどころのない音で、
なんだか水の中にいるような不思議なアレンジの「ケモノ」だった。
次の「Standing On the Ground」はそこまで変わっては聴こえなかったが、
哀愁度がアップしたような感じ。

「次も新曲を歌います。今日来た皆さんは得しましたね〜」
「せっかく来てくれたんだから、得してもらわなくちゃね」
「アコースティックな『月衣』です」
いや、アコースティックと言われてもオリジナルがどんなアレンジなのか
わかんないよと内心ツッコミながら、始まってみるとコレがかなり
切なくて素敵なバラード。恋人とのつかの間の逢瀬を歌い上げてて、
「月シリーズ」にふさわしい名曲の予感。
二人がしっとりと歌い上げ、会場は水を打ったように静まり返り、
皆が聴き入っていた。

そこから一転、にぎやかに「レンガ通り」が始まった。
自分はこのアレンジがとても秀逸だと思った。ペダル・スティール・ギターの
レトロっぽい音がとても曲のイメージと合っているのだ。
正直オリジナルを越えたと思うくらいの、楽しくて素晴らしいアレンジ。
この曲では美帆が曲の入りに遅れてしまい、本人曰く、
「余りにも音が綺麗だったので、聴き入っていたら入りそびれました。
ごめんなさい!」とのこと。
正直このアレンジの「レンガ通り」が聴けただけでも来て良かった!と
思える位だったので、美帆の気持ちがよく判る。
ここで高田氏は退場となった。

「ここからは普段の東京エスムジカを聴いて下さい」と
「月夜のユカラ」の日英mix ver.を歌い上げる。
余談だが、この曲の最後のサビに入る前のドラムの朝倉さんの掛け声が
かなり好きだ。
美帆はとても色っぽいし、瑛愛の切なげな表情も良い!
東京エスムジカの魅力が全開の楽曲だなぁと、目と耳で楽しんだ。

「風の行方」は聴くのは2度目。メロディーラインが分かり易く、
タイトル通りに風を感じる爽やかな曲。
この歌の最中に予想外の出来事が起こった。
瑛愛の声が出てないと思ったら、何と泣いているよ。どうした瑛愛!
まだ歌詞の内容がよく判っていない自分には「この明るい曲でなんで?」
と思ったし、今回のステージで初めにパワーを出しすぎた美帆に比べて、
冷静にコントロールしているように見えた瑛愛の、初めて見るその表情は
超可愛かった。んでここでステージは一旦終了となった。

アンコールの拍手がひとしきり続いた後、再び出てきたメンバーに歓声が上がる。
「今回はレアなバージョンという事で」と、えへへという感じで
ちょっと照れくさそうな瑛愛がポツポツと話す。
「『風の行方』という曲の歌詞が、みんないつか別れるし、
家族でもいつかは別れるじゃないですか」と言った所でまた瑛愛が
言葉を詰まらせる。そこを美帆が言葉を引き継いで、
「東京エスムジカの曲の中では最もメッセージ性の高い曲だと思うので、
この曲でみんなに届いたらいいなと思っています」

「ハッピー・エンド・レターズ」が始まり、二人も会場も笑顔で楽しむ。
この曲に限らないが、今回は美帆と瑛愛がアイコンタクトを交わしながら
歌っている姿を結構見たような気がする。そういう姿を見ていると、
こちらまで嬉しくなって来てしまうよ。

「もう1曲歌いますが、ここでまた高田漣さんに来てもらいます」
とのことで、高田氏が再登場。
「高田さんは眼鏡を取ると、スゴイイケメンなんですよ〜」
「見たい?でもダメ」
「でもこのステージの男性陣はみんなイケメンだと思いません?」
というトークに、会場はどんなリアクションを取って良いものか固まる。

「始まりに向けて」にペダル・スティール・ギターアレンジが加わり、
これもさりげない感じで音が加わっており、まったりとした雰囲気で
名残惜しく、楽しく終演を迎えた。

今回のライブ、様々なアレンジと趣向が凝らしてあり、今まで一番
聴き応えのあるものだった。美帆、瑛愛ともにライブ慣れしてきており、
ハプニングを笑いに代える強みも見せるようになってきた。
難点を挙げるとすれば、今回二人のハーモニーの部分がいつもより
弱かったこと位か。
ツインボーカルの醍醐味なのだから、上手く合わせると曲の完成度は
何倍にも上がると思うので、次回はそれを期待したい。

あと今回の新曲3曲から、2ndアルバムのコンセプトがおぼろげながら
見えてきたような気がした。1stアルバムは世界旅行という感じだったが、
2ndアルバムは映画的なストーリーアルバム風になるのではないかと、
何となくそう思った。(あくまで個人的な予想です)
次回「Urban Folklore〜正しいヴィオロンとの遊び方〜」では、
どのような切り口で東京エスムジカを見せてくれるのか、8月4日が
今からとても楽しみで仕方ない。

【セットリスト】

  1.紺碧の空を後にして
  2.月凪
  3.邂逅
  4.Shanghai Fakers(新曲)
  5.希望の帆を掲げ
  6.ケモノ
  7..Standing On the Ground
  8.月衣(新曲)
  9.レンガ通り
 10.月夜のユカラ
 11.風の行方
 (アンコール)
 12.ハッピー・エンド・レターズ
 13.始まりに向けて
小さなライブハウス、お客さんはとても多かったですが
エスムジカのファンはマナーが良いので和やかな雰囲気でした。
Urban Folkloreはエスムジカらしくて良い企画だったと思います。
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posted by ぐりともる at 13:01| 福岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京エスムジカライブレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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