2016年03月31日

新居昭乃 Little Piano vol.6 @福岡

3/26土曜日、福岡では2年ぶりとなる新居昭乃さんのLittle Piano vol.6に行ってきました!

場所は筑前一之宮 住吉神社 能楽殿。博多駅から徒歩10分くらいの場所です。

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裏の細いお勝手口みたいな所から入りましたよ。
靴は入り口で配ってくれる袋に入れて持参します。

開場前の物販では紅茶2種、Tシャツ、カップを購入。
USBは悩んだのですが今回はパス。
さっき気付いたのですが、カップやTシャツの絵はLittle Pianoの文字を
絵で表現していたのですね。買う時は気づいてなかったよ。

今回の会場は能楽殿。入ってみるとほぼ正方形の部屋を田の字に分けたとして
その1マスがステージ、観客席がL字型という形です。てっきり凹型だと思ってました。
またぐことの出来る程度の段差が3段ほどあって、1段につき2列で座ります、
3段目くらいまではなんと座椅子が!
てっきり座布団のみと思っていたのでこれはちょっと嬉しかったです。

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                   (公式HPより)

能楽殿らしく松の渡り廊下もありました。
室内なのにステージ上には屋根があるのが不思議な感じ。
今回は電子ピアノが置いてありました。

私は荷物があったので2段目の端の方に座りました。
隣を気にしなくていいのは嬉しいな!

会場は暗幕がないので暗転もなく、なんとなくざわざわしている中、
昭乃さんが渡り廊下を白足袋姿で登場です。
拍手が起こってから入場に気が付いた人も多数いた様子。

白っぽいストライプ柄のワンピース?にグリーンのストール姿で
ちょっぴり寒そうな昭乃さん。
歌い始めたのは「Adesso e Fortuna 〜炎と永遠〜」です。

「こんにちはー、新居昭乃です。
今日はももクロにもGLAYにも行かずここに来て下さってありがとうございます(笑)
福岡は第二の故郷になります。皆さん最後まで楽しんでいって下さい」
と、とても嬉しそうに話す昭乃さん。

「今日は母も見に来てくれています。なので母の好きな曲を歌おうかなと。
皆さんを巻き添えにしようと思いますね。『ロゼ・ルージュ』歌います」

この曲は割と福岡では定番かも。福岡ならではですね。
2番あたりから声がよく出ていたように思えます。

「Little Pianoツアーは『ピアノと私』という感じでやっているんですけど
今年はデビュー30周年ということでスペシャルプログラムで回っております。
何がスペシャルなのか、最初に種明かしをしちゃうとアルバムを丸ごと頭から
全曲やるというのを6枚分練習して、持って回るという企画でやっております。」

「で、今日は早稲田でやったプログラムなんですけど、『空の庭』っていう。。。あれ?違う。
え?合ってるかな?」とタイトルを忘れて頭を抱える昭乃さんへ会場から後ろ!後ろ!の声。
「え?後ろ?」と振り向くとスクリーンに「空の庭」のジャケットがどーんと映っています。
なんというリアルコント!

「あ、合ってた!」と喜びの声を上げる昭乃さんに会場からは笑いが。
福岡ではやらかし率が高いのが楽しいです。

「このアルバムを全曲お送りしたいと思います。
これは20年前に出たアルバムなんですけど、その前10年位はソロ活動をやってなくて
デビュー1年後から10年位はお休み。。。じゃなくて、裏方のお仕事しかしていなくて
ソロアルバムとしては2枚目なんですけど1枚目みたいな(笑)
10年の間に作った曲が入っているので、その間のベスト盤みたいな気持ちです。
並べてみるとちょっと怖めの曲が多いんですけど、今日は皆さんに聴いて頂こうと思います。」

ということで始まった「空の庭」全曲ライブ開始!
「Reincarnation」は打ち込みアリです。ちょっと打ち込みの方が音量が大きかったかな?

続けて「小鳥の巣」。自分はこのアルバムはライブで聴いたことのない曲が多くて
この曲も初めてだ!と思ったら実は松戸のライブで歌っていましたw
この会場は打ち込みがない方が音が綺麗に聴こえます。

さらに続けて「空から吹く風」こちらも初めてライブで聴きました。

この会場では学校の教室にあったような移動式のスクリーンが使われていたのですが
画面が小さいので余り見ていませんでした。ちゃんと見たのはアトムの光くらいかなぁ。

「このアルバムを作った頃は特にソロ活動をしようとは考えていなかったので
かなり自由な曲ばかりになってしまいました(笑)
次の曲は聴くのがツライっていう人もいるんですけど、アルバム全部やるって
決めているので歌います」

ということで「仔猫の心臓」
意外といるんですね、この曲苦手な方は。私もその一人です。
聴くととても悲しくなります。(TдT)シクシク

そして太鼓の音で始まった「OMATSURI」
間奏の「イェー」と歌う所がまるで祝詞のよう。
歌い終わって「この曲をここで歌ってみたかった」とにっこり。

「私はデビューが1986年なんですけど、その前7年間福岡に住んでいました。
母と叔母のやっている喫茶店の2階に住んでいたんですけど
その頃九州産業大学に入るために1年間レッスンをして入学して
美術の油絵課っていう所にいて、絵を描こうと思ったんですけど
音楽の活躍が認められて卒業できました。はは、、、はは、、、」
と笑う昭乃さんに会場からも笑いが起きます。

「絵の方は劣等生だったんですけど、喫茶店に集まる人や友達の家では
誰でも音楽やバンドをやっているような時代で、
私は小さい時から200曲位その頃作っていて、それならとデモテープを録ってくれた
友達がいて、ポプコンでシード選手みたいに予選とかナシで出たりして
まぁ特にそれがデビューに結びつくこともなく(笑)」

「それで本選や世界歌謡祭に出て武道館で歌ったりもしたんですけど
まぁ特にそれがデビューに結びつくこともなく(笑)」

「こういう曲なんで当時のミュージック・シーンとは違ってるので
『どうやって売ればいいの?』という感じでデビュー出来なくて
そんな中、ビクターに就職した友達がいて、『デモテープ送って』と電話してきて、
『俺が動けるようになったら昭乃ちゃんのテープをいっちゃん先にもっていくけんね!』
って言ってくれて、本当にビクターの人に聴かせてくれて、すぐデビューしませんか?って
連絡が来たんですけど、私は特に音楽で身を立てたいとは思っていなくて、
昔から曲を作るのが当たり前すぎてそれを職業にするという感覚はなく、
ぐずぐずしていたら母が『アナタお返事したの?』って言ってきたので『まだ』って言ったら
『早く行くって言いなさい!アナタはね、歌うことしか好きじゃないのよ』って言われて、
『いや、絵の大学行ったし、英語も勉強したし』って言ったんですけど
『行ってきなさーーーい!』って追い出された感じで(笑)

当時の音楽はユーミンのようなニューミュージック全盛だったので
こういう曲書きなさいって言われても書けなくて、結局1年で契約やめて
そこからずっとフリーなんですけど、考えてみたら30周年を迎えていて
デビューした頃はそんなに続けられると思ってなくて、
蓋を開けてみると皆さんに歌わせてもらえる場があったのでここまで
来ることが出来てありがたいなぁと思っています。」

「周りの人達が盛り立ててくれて、母が追い出してくれて(笑)
それが正解だったんだなーと、感謝しかない今日この頃でございます(笑)」

「じゃあ日が暮れると寒くなるのでそろそろ歌いますね!
次の曲はフランスが核実験をした時に作った曲です」

「アトムの光」です。
悲しい曲ですが歌詞が小説っぽく、詞というより文章なので
情景がストレートに浮かんできます。
出だしの部分はそれこそフランス映画のようでドキドキします。

続けて「Black Shell」。これも初めてライブで聴きます。

そして「Solitude」
よくぞここまで と言いたくなるほどに暗い曲が続きますが
旋律が美しい曲ばかりなのでただただ聴き惚れます。
水の中を漂うようにピアノと昭乃さんの声が染み渡ります。

「寒くなってきましたが大丈夫ですか?
見知らぬ同士でも肩を寄せあって。。。人類愛ということで(笑)」

昭乃さんが会場が寒いという情報をTwitterで流してくださっていたので
暑がりの自分としてはそれなりに準備した、、、つもりです。

が、福岡がこの時期にしては冷えていたのと、会場に暖房設備等がないため
とにかく足元が寒い!カイロを何枚も貼りましたがこの頃になると
日も暮れてきてかなーり寒かったです。

「では次に歌う曲は、それまでは無意識の内に音楽を作ってきたんですが、
お仕事で曲を作ったり他の人の曲を歌ったりしている日々が続いていて、
歌っていれば幸せな私なので(笑)何も考えずに楽しく日々過ごしていたんですけど
ふと、『私はどんな歌を本当は歌いたいのかな?』と思った時に
もしかしてこんなのかしら?と作った曲です。」

「今日は違うアレンジですけど、アルバムは熊本出身の寺嶋民哉さんという方の
アレンジで、『東京でいっちょ一旗上げるかー』って出てきた時にヒマって言っていたので
デモテープ作ってとお願いして、これがきっかけで自分の世界を見つけたかな?って」

「当時はヨーロッパの暗いファンタジーが好きだったのでそういうのをやりたいって気持ちで
発表する気持ちはなくて、ただこんなのを歌いたいと思ったんですね。
菅野よう子ちゃんが作った世界を歌ったのと、私の作る世界っていう幻想的な世界というのが
自分の中で合わさって確立されるきっかけになった曲でもあります。」

『幻想系の始祖』って言われたり、なんか伝説っぽくて私まだ生きてるんですけどー(笑)
始祖って言われるようにまでなって本当に良かったと思います(笑)
そのきっかけの曲を歌います。」

「妖精の死」 これも自分はライブ初です。
聴くならバンド形式のライブでだろうと思っていたのに、まさかこのリトルピアノで聴けるとは。
吉良さんのコーラス部分はピアノで表現していて原曲と比べるとシンプルなアレンジだったような。
その分狂気っぽさはちょっと薄くなっていたような気がします。

そして「妖精の死」アレンジをした寺嶋民哉さんはゲド戦記の音楽を担当されて
いたのですね。どおりで名前に見覚えがあるなあと思いました。
なぜジブリ映画に昭乃さん?と思ったのはここらへんの繋がりがあったのですね。

「だいぶ終わりに近づいてきました(笑)
今まで生きてきて、年もとってきて思うことは、今までの事を考えた時に
嬉しくなったり明るくなったりする方へ常に向いて来て
本当はこの仕事、受けた方が良いんだろうけど、でも憂鬱になるような事は
極力避けて、半日かけてお断りの手紙を書いたりして来ました(笑)」

「だから、お金にならないとイヤっていう人にはお勧め出来ないんですけど(笑)
自分は幸せかと言うと、幸せにしかなれないように生きて来れなかった気がします。
私よりお若い皆さんに伝えられる事は光の射す方へ行く。。。迷ったらですよ?
迷わなかったら良いんです。ケモノミチとも言われているのでお勧めできるかは
わからないんですけど(笑) 自分自身には間違いがないと思っています。」

そう言った昭乃さんへ大きな拍手です。
この話をした時もそうですが、ずーっとニコニコしているのを見てこっちまで
嬉しくなってしまいます。とにかく楽しそうです。

「次は『人間の子供』という歌を歌います。」
包み込むようにふんわりと優しい「人間の子供」でした。

「今日は『空の庭』をじっと聴いて下さってありがとうございました(笑)
最後の曲は私のお友達、何も考えず楽しく歌っていた頃に知り合った友達の
種ともこちゃんという女の子?女の人がいまして(笑)
彼女の最初の赤ちゃんが産まれて3日後くらいに駆けつけて、
柔らかい日差しの中で赤ちゃんを抱っこしているのを見て、美しい!って。
友達が赤ちゃんを産んですぐ見に行ったのも初めてだったんですけど
すごく感動して作った曲です。この世に生まれた皆さんに贈りたいと思います。

この世に生まれてきて下さって、私の音楽と出会って下さって本当に
ありがとうございます」

そしてマイク無しのアカペラで「Little Edie」を歌い始めました。
いやー、感動しました、本当に!良い感じで声が響くんですよ。
この時は寒さを忘れました。

渡り廊下を渡って一旦退場、アンコールが始まります。
戻ってきていきなり敷いてあったシートにつまづく昭乃さん。
「イタイ。。。」と呟いてめくれてしまったシートを「さささっ」と足で直しますw

「あ、あのスイマセン、アンコールありがとうございます!」
会場からは笑いと大きな拍手。

「色んな思いのあるこの地で今日は過ごせて本当に幸せでした。」
ひょろりと出てきた小川さんを紹介して
「多分私は前世で小川くんにすごく色々してあげたんだと思います(笑)
種ちゃんのツアーで知り合ったんですけど、遅刻する私をいつも駅で
ぽつんと待っててくれた人で、本当にその頃から支えられてやってました」

「では色々とお知らせをお伝えします。」
ということでスタンプラリーのこと、グッズの事、リトルピアノ最終日のリクエストの事、
みんなで作るミュージック・クリップの事、新しいアルバムの事、
フライングドッグに近いうちにオープンする特設サイトの話がありました。
特設サイトは昭乃さんはまだ見ていないけど、保刈さんが見て引くくらいだったとかw

「では歌を歌いたいと思います。一緒に歌える方がいたらぜひ歌って下さい。
『虹色の惑星』歌います」
歌詞があればもうちょっと大きな合唱になったのかなー。私も歌詞があやふや
なので、つぶやく程度でw

「今日は本当にありがとうございました。いつも最後に『虹』という曲を
歌っているんですけど、これは手嶌葵ちゃんに作った曲です。」と
「虹」を作った経緯を話します。
「今回は、歌詞が出ますので良かったら皆さんも歌って下さい」
おおー、歌詞が出るなら!ということでこちらはしっかりと合唱になりました。
ただ、自分は手嶌葵ちゃんの虹の方がよく聴いていたせいか、所々
手嶌葵ver.になってしまいましたw 歌ってみると結構違うものですね。

大きな拍手の中、手を振りつつニコニコしながら去る昭乃さん。
また来年も福岡に来てくださいねー!

さて、次は広島です。どうかセトリがかぶりませんようにー!


【セットリスト】
  1. Adesso e Fortuna〜炎と永遠〜  
  2. ロゼ・ルージュ  
  3. Reincarnation  
  4. 小鳥の巣  
  5. 空から吹く風  
  6. 仔猫の心臓  
  7. OMATSURI  
  8. アトムの光  
  9. Black Shell  
 10. Solitude  
 11. 妖精の死  
 12. 人間の子供  
 13. Little Edie  
 enco.
 14. 虹色の惑星  
 15. 虹  


今回のライブで昭乃さんは笑顔で「やりたいと思うことをやって
やりたくないと思いことはやらなかった」という事を話していました。
そんな歩みをけもの道と称していましたが、けもの道でもあり茨の道でも
あったんじゃないかなーと思います。
昭乃さんのやって来たことは簡単そうでとても難しいです。
ご自分の中の音楽に誠実に取り組んできた結果が30周年に結びついたのでしょうね。


あと、デビューへの経緯が普通とは全く逆なのもスゴイ。
普通なら周りから反対されて親からは勘当されて、それでもがむしゃらに
ミュージシャンを目指す!というのがお決まりのパターンなのに、
本当に本人にその気がなかったのを周りがセッティングしまくるという。。。
そうさせた学生時代の昭乃さんはどんな方だったんでしょうね?
とても興味がありますww





posted by ぐりともる at 01:43| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 新居昭乃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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