2005年07月27日

ヨコハマ買い出し紀行 13巻 芦奈野ひとし

「ゆるやかな滅亡」

この「ヨコハマ買い出し紀行」というコミックを読む度に、そんな感想を自分は抱く。
本の中で詳しくは語られていないのだが、この世界はどんどん海面が上昇して
陸地が削られて行って、人の住める場所がなくなっているらしい。

主人公のアルファはロボットである。
しかしこの世界、ロボットは特別な存在ではなく、見た目が若干違う程度で
普通に仕事をして、人間とは区別なく生活している。
そして空が飛べるわけでも、怪力でもなく、優れた演算能力があるわけでもない。

このコミックを読むと、色んな疑問が湧いてくる。
・人間とロボットの比率は?
・作中に「男のロボットは珍しい」とあるが、その男女差はなぜ?
・人間と変わらないくらいのロボットが作れるのに、なぜ滅亡を止められない?
・日本以外の国はどうなっている?

おそらく作者は、読者の抱く様々な疑問を解き明かしていくつもりはないのだろう。
それは分かっていても、やっぱり新刊が出ると買ってしまう。
秋の夕暮れのような、懐かしくどこか寂しい「滅びの心地よさ」を
この「ヨコハマ買い出し紀行」は思う存分に堪能させてくれるからである。


posted by ぐりともる at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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